本記事はWordPressで作成したブログサイトの表示速度を
簡単に、無料で、30分の作業で高速化する方法を解説しています。
尚、本サイトはサーバーはエックスサーバー、CMS(サイトの管理)はWordPress、テーマはAFFINGER6を使用しています。
こんな悩みを解決
・ブログのスピードを速くしたい
・SEOを改善し、検索上位を狙いたい
・ページの直帰率や離脱率を改善したい
この記事の信頼性
この記事の対策を本ブログで実施した結果
PageSpeed Insightsでの測定結果が
デスクトップ:40 → 100
携帯電話:17 → 83 へ改善
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WordPressには無料、有料のテーマが色々ありますが、私は有料テーマ「AFFINGER6」を使用しています。
本格的にブログを書いていきたい方、いずれは収益化を考えている方にはオススメのテーマです。
ブラウザの表示速度も比較的速く、設定も容易、90以上のスコアが狙えるテーマでもあります。
なぜ高速化が必要なのか?
WordPress高速化が必要な理由は、大きく2つあります。それは、
ページの読み込みが遅いと、
・ユーザーがページ読む前に離脱してしまう
・その結果、SEOに悪影響が出る
サイトの離脱率
ページ表示速度が遅いとユーザーの直帰率、離脱率が上がります。
Googleの調査では、スマホで閲覧している場合、ページの読み込み速度が1秒から5秒に伸びると、直帰率は90%増加することがわかっています。
あなたもスマホで何か調べ物をしている時に読み込みが遅いと、そのページを見るのを諦めて、
他のページに移動した経験があるのではないでしょうか。
SEO(掲載順位)への影響
Googleはサイトの表示速度が検索順位を決める重要な要素の1つであることを明言しています。
高速化の重要性と狙うべきスコア
上記2つの結果をまとめると、
表示速度が遅いサイト=ユーザーが来ない、来てもすぐ帰るサイト
ということになります。
ブログの目的は、
情報を発信すること、読まれること、
アフィリエイト広告で収益を出すこと、
などであると考えると、いかに表示速度が重要であるかが分かります。
またスコアは、後述するPageSpeed Insightsで測定し、携帯電話で51以上を狙ってください。
なぜならばSEOで検索上位に来ているサイトを測定すると、多くのページが51以上を達成しています。
ちなみに「WordPress 高速化」で検索トップに出てくるサイトを計測すると53でした。
高速化狙うべきスコア
PageSpeed Insights
携帯電話
スコア51以上
SEOの観点から、必要最低限が51です。
ユーザーの読みやすさを考えて、さらに上を目指しましょう。
表示速度をチェックする方法
あなたのサイトの表示速度を計測し、改善案を教えてくれる代表的なサイトを2つ紹介します。
PageSpeed Insights
定番です。
Googleが提供している公式の速度計測ツールです。
あなたのサイトのURLを貼り付けて分析ボタンをクリックするだけで、
ページの速度がスコアとして表示されます。
具体的な改善案も提示してくれます。

GTmetrix
GTmetrixです。
このサイトでも改善案を提示してくれるので、
PageSpeed Insightsと併用するのがおすすめです。

WordPress高速化の2大要因
サイトの表示速度に関わる2つの要因を説明する前に、
WebサイトがあなたのPCに表示される仕組みを説明します。
1.PCでWebブラウザにURLを入力
2.URLに含まれるドメインをDNSサーバーへ問い合わせる
3.DNSサーバーがドメインからIPアドレスを特定する
4.DNSサーバーからIPアドレスが送信される
5.取得したIPアドレスのWebサーバーにデータを要求
6.Webサーバーから返されたデータをWebブラウザで表示
あなたのPCからDNSサーバーに要求がいき、一度あなたのPCへ情報が戻り、
次にWebサーバーへ要求がいき、最後にあなたのPCのWebブラウザにデータが表示されるという流れになります。
もっと簡単に説明すると、サーバー側もブラウザ側も速度が速いとデータの表示が速いということになります。
サーバーのレスポンス速度
サイトの表示速度アップの方法の一つは、サーバー側のレスポンス速度の向上です。
具体的な方法としては、契約しているサーバーのスペックを上げることです。
参考に、本ブログではエックスサーバーを利用しています。
個人のサイトとしては、これで十分です。
また、サーバーの設定を変えることで速度アップさせることもできます。
エックスサーバーの設定に関しては後述します。
ブラウザの表示速度
サイトの表示速度アップのもう一つの方法は、ブラウザ側の表示速度の向上です。
Wordressにはブラウザ高速化のためのプラグインが充実しています。
まずこれらを活用し、ブラウザ側での表示速度アップを行い、それでもまだ高速化が必要な場合、
サーバーの見直し等を行うと良いでしょう。
プラグインをいくつもインストールすると、それが原因で表示速度が遅くなるので、必要なプラグインだけを選ぶことが大切です。
30分でできる6つのWordPress高速化対策
それでは、本題である『30分でできる6つのWordPress高速化対策』について、解説していきます。
6つの高速化対策
①プラグインの見直し
②画像ファイルの最適化
③JS,HTML,CSSの最適化
④キャッシュの生成
⑤データベースの最適化
⑥サーバーの設定見直し
①プラグインの見直し
先ほども述べましたが、プラグインの数が多くなるとサイトの速度は遅くなります。
10〜12個あたりを目指してプラグインを減らしましょう。
特に「All in One SEO」や「Jetpack」などが特に動作を遅くするプラグインと言われています。
PageSpeed Insightsを活用し、それぞれのプラグインが有効化・無効化の状態でスコアを比較して、
影響が大きいものから優先してプラグインを消していきましょう。
参考に、私がインストールしているプラグインは下図のとおり。
15個で使用中のものが13個です。

②画像ファイルの最適化
画像ファイルを軽量化してアップロードすると、ページサイズを大きく削減することができます。
通常、画像のサイズ最適化はアップロードする前に画像編集ソフトで適正サイズに縮小するのですが、
「EWWW Image Optimizer」というプラグインを使えば、簡単に実施することができます。
・設定画面
下図にならって設定しましょう。


・画像一括最適化
EWWW Image Optimizerをインストールしていれば、
ダッシュボード>メディア>一括最適化のボタンから
手動で画像の一括最適化(軽量化)ができます。
③JS,HTML,CSSの最適化
JavaScript,HTML,CSSの最適化とJavaScriptの読み込みの非同期化をします。
使うプラグインは「Autoptimize」と「Async JavaScript」
・Autoptimizeの設定
JavaScript,HTML,CSSの最適化を行います。
下図の通りにチェックを入れて、
変更の保存とキャッシュの削除をクリック




・Async JavaScriptの設定
JavaScriptの読み込みの非同期化をします。
遅延ロードさせることで、ページの表示を優先し速度を改善します。
Settingsから下図のとおり、設定してください。
最後に一番下まで行き、Save Settingsをクリック

これでここでの設定は完了です。
④キャッシュの生成
キャッシュを生成して表示速度を高速化します。
キャッシュとは、1度表示したウェブページのデータを保存しておき、次回の読み込み速度を速くする仕組みのことです。
「W3 Total Cache」を使います。
・W3 Total Cacheの設定
下記のとおり設定しましょう。
初回はキャッシュを空にするをクリックしてから、すべての設定を保存。





⑤データベースの最適化
「Optimize Database after Deleting Revisions」を使うことで、1クリックでWordPressのデータベースが最適化できます。
データベース最適化=不要なデータの一括削除と考えてください。
・Optimize Database after Deleting Revisionsの設定
下記のとおり設定しましょう。
画面下側の「wp_◯◯」のチェックは全てなしで良いです。
設定を保存をクリックし、最適化ページに戻るをクリック


・Optimize Database after Deleting Revisionsでの最適化
最適化ページに戻るをクリックすると、下記の画面に移動します。
Optimize(detail)をクリックすると最適化を実施します。

これで最適化は終了です。
⑥サーバーの設定見直し
※エックスサーバーの設定方法です
https://secure.xserver.ne.jp/xapanel/login/xserver
からXserverアカウントにログインして、トップページ>サーバー>サーバー管理へ進む。
1.サーバーパネル「PHP Ver.切替」からPHPのVersionを推奨のものに変更する。
2021年12月10日現在は「PHP7.4.25」が推奨
2.サーバーパネル「Xアクセラレータ」からXアクセラレータVer.2(最新のもの)を選択
3.サーバーパネル「サーバーキャッシュ設定」から設定をONにして、キャッシュを削除
4.サーバーパネル「ドメインキャッシュ設定」から設定をON[全ての静的ファイル]

サーバー側の設定はこれで完了となります。
番外.AFFINGER 表示速度優先(β)
テーマ:AFFINGERの場合、下記の手順で高速化ができます。
ダッシュボード>AFFINGER管理>SEO>表示速度優先(β)→有効化
番外.Google Adsenseを減らす
Googleアドセンスの広告もページの表示速度を遅くします。
アドセンスの収入との兼ね合いで減らす、または無くすことを検討してみましょう。
まとめ
本記事では、サイトの表示速度の大切さ、高速化の6つの対策について解説してきました。
6つの高速化対策
①プラグインの見直し
②画像ファイルの最適化
③JS,HTML,CSSの最適化
④キャッシュの生成
⑤データベースの最適化
⑥サーバーの設定見直し
どれも簡単で30分もあれば、設定が完了します。
Googleの近年の動向から、サイトの表示速度は今後さらに重要になってくることが予想されます。
SEO対策をきっちりしたいのであれば、サイト表示速度の確認、改善をしっかりやっていく必要があります。
PageSpeed Insightsでスコアが良くなっていくのは楽しいので、ぜひ良いスコアを目指してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。